散歩日和

日々のことをつらつら書き連ねる備忘録。

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『四十九日のレシピ』

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ずっと借りっぱなしだった映画をようやく観た。

四十九日のレシピ』。

 

ドラマでやっていたから何となく知っていたけれど、ちゃんと知ったのは、
夫が買って来てくれた『四十九日のレシピのレシピ』を読んでから。

 

四十九日のレシピのレシピ (一般書)

四十九日のレシピのレシピ (一般書)

 

 その時私は前の職場をやめたばかりで、その辞め方があまりよくない

辞め方だったこともあり、(辞める予定ではあったんだけど)
ちょっと落ち込んでいまして。

そんなときに「お、うまそうなものが載ってる本だなあ」

「お、片付けのレシピもあるぞ、うちのヨメにぴったりだ」と思ったらしき夫が

買って来てくれて。なんかすごく嬉しかったんですよね。そのこと自体が。

だから印象に残る作品で。

 

レシピ本を読んで面白かったので、原作も読んでみたら

主人公百合子の夫の女性関係とか家でのどたばたが割と生々しく書かれていて

でも生々しいからこそ最後は感動して。

で、ようやく映画を観るにいたったという。

 

さて前置きが長くなりましたが、映画の話。

 

ストーリーはさておいて、

夫の女性関係で打ちひしがれて(母の死もあり)帰省してきた娘に戸惑うお父さんと、

地声が大きすぎて、そしてやや頑固なお父さんとどう接したら・・っていう

娘のやりとりがリアルで、あーわかるなあ、、、という感じ。笑

私がそんな感じで帰省してもきっと、父は戸惑って

「まさか○○くんが・・・」とごもごも言うんだろうなーっていう。

そんなお父さん、娘のためにもと一念発起して亡き妻の希望通り

四十九日の大宴会のために準備を始めるんですが

お手伝いにきてくれた若者にテンションあわせて大騒ぎする姿も

愛おしかったです。石橋蓮司さん、似合ってたなあ。

 

さて娘を演じるのは永作博美さん。

夫の愛人に子どもができたと聞いて、基礎体温表を破り捨てるのが辛かった。

で、最初の方はずっと眉間に皺を寄せて、しかめ面なのも辛かった。

それがどんどん可愛い笑顔になっていっていつもの永作ちゃんになっていって

私までほっとしました。

子どもがいないってことで、なんか思いっきり感情移入しちゃって

(永作ちゃん演じるヒロインの場合はできないみたいなので、病気で作れない私とは全然違うけど)

途中おお泣きしてしまった、、苦笑

 

原作ではガングロ・ギャルメイクな井本幸恵ことイモちゃん。

映画ではロリータファッションでしたが、それもまたよし。

二階堂さんてあんまり演技してるところ観た事なかったんですが

よかったです!

 

ひたすら陽気な日系ブラジル3世の、春乃助は岡田将生くんが演じてましたが

今まで観た岡田くんでいちばん好きな役柄だったなあ。

ひたすらに明るくて、でも悲しいことも乗り越えてきたんだなって言うのが

よく出てた。

 

四十九日の宴会、たしか原作では親族と、親族の経営してる会社の人くらいしか

こなかった気がするんだけど

(亡きお母さんが働いていた施設に通ってた子も一人くらいしか来なかったような)

お母さんの今までの人生にかかわってきた人がたくさんやってきて

お母さんの年表を埋めていってたのがすごーくよかったです。

(原作でもそうだったらすみません、、手元にないから曖昧。)

 

あ、年表に触れてなかったですね、、

四十九日の余興?としてお母さん、乙美さんの人生を年表に書き表して

部屋中に貼ったのです。でもそんなに書くことなくて空欄が目立って、

永作ちゃん演じる百合子が何度も悲しそうに

「子どものいない人の人生なんて空白ばかり」みたいなことを呟いてて。

 

子どもがいなくても空白ばかりじゃないよな、なんて、ちょっとほっとしたのでした。

 

・・・って結局自分のことかい!みたいな・・・汗

 

いつものことながら意味不明なレビューになりましたが

よい映画でした。