散歩日和

日々のことをつらつら書き連ねる備忘録。

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横道世之介

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年末あたりに吉田修一さんの原作、『横道世之介』を読み

この間映画を観ました。

長崎から大学進学のために東京に出てきた、

横道世之介というひとりの青年にまつわるお話。

人がよかったり、図々しかったり、

でも憎めない愛すべき存在な世之介と、周りのひとたちの

青春ストーリーと、今の話が交錯してます。

主人公世之介は高良健吾さんが演じてるんですけど

高良さんがかわいい。

高良さんのイメージは、ドラマ『書店員ミチルの身の上話』での

殺人鬼となる竹井のイメージで止まってたんですけど

無事、世之介なイメージで上書きされました。笑

よかったよかった。(?)

彼の一番好きなシーンは、友達のひとり、加藤がゲイで、

深夜の公園に野暮用で出かける時に一緒についてきて

困ってしまった加藤に「自分は男のほうがいいんだよ」だの

この公園に来た真意だのを聞かされて

「じゃあ俺ついて来なかったほうがいいじゃん!」と

気づくところと(加藤が追い払ってもついてきた)

加藤が、そうだよお前もう帰れよと言ったら

「俺はここで待ってるから、行っといで!」と

お母さんのように送り出すシーン。笑

加藤演じる綾野くんも可愛いです。笑

そして、そんな世之介に恋する与謝野祥子を演じるお嬢様吉高由里子さん。

彼女がまたもうかわいくってかわいくって。

浮世離れした発言とか笑い上戸なところとか

もうたまりませんでした。

ちなみに世之介と加藤と祥子ちゃんともう一人の女の子(名前失念)で

ブルデートするんですが、その時とあるハンバーガーショップで

ランチをしていて(混んでいて席は離れ離れ)

世之介の話に大ウケした祥子ちゃんが壁に頭をぶつけ、

かけておいた帽子が落ちてきて頭に乗っかったまんまストーリーが進む・・という

シーンがあり、いいなあと思ってたんですがそれはこういう経緯だそうです。

アドリブだったとは思わなかった。。

すごいなー。

ちなみに成長した、今の祥子ちゃんも素敵です。

それぞれの人が世之介のことを思い出してるところが

切なくなったり、結末に泣いてしまったりしますが

全編通してあったかい気持ちになる映画でした。

原作はかなり長編で、省かれているシーンもあったけれど

面白かったな。(それでも160分の長編映画です)

そして1987年の時代設定なので、BGMが石井明美のCha−Cha−Chaだの

レベッカのモノトーンボーイだの懐かしかった。笑

洋服の流行りとかもね。

あと祥子ちゃんがクリスマスに世之介の家に遊びにきたシーンで

祥子ちゃんがイラストを一生懸命、ケーキの包み紙の裏(たぶん)に

書いてるんだけど、それが『ベルサイユのばら』の登場人物で

それ観てたらベルばら読みたくなってまいった。笑

それからASIAN KUNG-FU GENERATIONのテーマソング、

『今を生きて』もよいです。

最近のヘビロテだったりもします。

全体の音楽もよかったなあ。高田漣さんが担当されたそうです。

世之介、原作も面白かったから文庫本買っちゃおうかな。

最近吉田修一さんづいてます。

『さよなら渓谷』も読んだし。

(こちらもまたよかった)

映画もまた観たいな。