この間映画を観ました。
長崎から大学進学のために東京に出てきた、
横道世之介というひとりの青年にまつわるお話。
人がよかったり、図々しかったり、
でも憎めない愛すべき存在な世之介と、周りのひとたちの
青春ストーリーと、今の話が交錯してます。
主人公世之介は高良健吾さんが演じてるんですけど
高良さんがかわいい。
高良さんのイメージは、ドラマ『書店員ミチルの身の上話』での
殺人鬼となる竹井のイメージで止まってたんですけど
無事、世之介なイメージで上書きされました。笑
よかったよかった。(?)
彼の一番好きなシーンは、友達のひとり、加藤がゲイで、
深夜の公園に野暮用で出かける時に一緒についてきて
困ってしまった加藤に「自分は男のほうがいいんだよ」だの
この公園に来た真意だのを聞かされて
「じゃあ俺ついて来なかったほうがいいじゃん!」と
気づくところと(加藤が追い払ってもついてきた)
加藤が、そうだよお前もう帰れよと言ったら
「俺はここで待ってるから、行っといで!」と
お母さんのように送り出すシーン。笑
加藤演じる綾野くんも可愛いです。笑
そして、そんな世之介に恋する与謝野祥子を演じるお嬢様吉高由里子さん。
彼女がまたもうかわいくってかわいくって。
浮世離れした発言とか笑い上戸なところとか
もうたまりませんでした。
ちなみに世之介と加藤と祥子ちゃんともう一人の女の子(名前失念)で
ダブルデートするんですが、その時とあるハンバーガーショップで
ランチをしていて(混んでいて席は離れ離れ)
世之介の話に大ウケした祥子ちゃんが壁に頭をぶつけ、
かけておいた帽子が落ちてきて頭に乗っかったまんまストーリーが進む・・という
シーンがあり、いいなあと思ってたんですがそれはこういう経緯だそうです。
→※
アドリブだったとは思わなかった。。
すごいなー。
ちなみに成長した、今の祥子ちゃんも素敵です。
それぞれの人が世之介のことを思い出してるところが
切なくなったり、結末に泣いてしまったりしますが
全編通してあったかい気持ちになる映画でした。
原作はかなり長編で、省かれているシーンもあったけれど
面白かったな。(それでも160分の長編映画です)
そして1987年の時代設定なので、BGMが石井明美のCha−Cha−Chaだの
レベッカのモノトーンボーイだの懐かしかった。笑
洋服の流行りとかもね。
あと祥子ちゃんがクリスマスに世之介の家に遊びにきたシーンで
祥子ちゃんがイラストを一生懸命、ケーキの包み紙の裏(たぶん)に
書いてるんだけど、それが『ベルサイユのばら』の登場人物で
それ観てたらベルばら読みたくなってまいった。笑
それからASIAN KUNG-FU GENERATIONのテーマソング、
『今を生きて』もよいです。
最近のヘビロテだったりもします。
全体の音楽もよかったなあ。高田漣さんが担当されたそうです。
世之介、原作も面白かったから文庫本買っちゃおうかな。
最近吉田修一さんづいてます。
『さよなら渓谷』も読んだし。
(こちらもまたよかった)
映画もまた観たいな。