この間観ました。
よかったです。
私は原作から入りましたが、映画から入って原作読んでも
そんなに違和感はないような気がします。
全てが原作に忠実なわけではなく、違うところもあるし
割愛されてるところもあるんですが
これはこれで舟を編むだなあという感じ。
私は主人公馬締（まじめ）も好きですが、馬締の同僚の西岡が大好きで。
（チャラい男だけど馬締同様、辞書編集にハマって燃えていた）
自分が辞書編集部からいなくなる前に、と馬締が仕事しやすくなるよう
いろいろ仕事をしておくんですが、そこが割愛されててちょっとさびしかった。
でも本当はメールで新入社員、岸辺とやり取りするシーンを
実際に会って話す、というくだりで
子どもに赤ちゃん言葉で話しかけながら（電話で）辞書編集部に入ってくるという
シーンが大好きだったので、よかったなと。
それから酔った勢いでプロポーズしちゃうシーンもよかったな。
あと馬締が香具矢さんという女性に恋に落ちて、
長ったらしい漢文のラブレターを書くのですが
映画では、そのお手紙のわけのわからなさに香具矢さんが本気で怒ってしまうのが
わかりやすくてよかったです。
それまでミステリアスな存在だった香具矢さんが普通の人間に見えてよかったなって。
それから辞書編集部、ベテラン編集者の荒木さん。
原作では割と短気な頑固親父で、ぽかすか西岡を小突いたり
激怒したりしてたんですが
映画の荒木さんは穏やかだったー。
ちょっと物足りない気もしたけれど、あれはあれでよかったなあ。
穏やかな中にも凄みがあって。
小林薫さん、よかったです。
松本先生も辞書を愛しすぎてちょっと不気味なところがよかったし
佐々木さんもよかったし、、
キャスティングは香具矢さん演じる宮崎あおいちゃん以外はよかったな。
いや、宮崎あおいちゃんも好きなんだけども
香具矢さんは息を飲むくらいうつくしい人にやって欲しかった。
（あおいちゃんはどっちかというと可愛い系なので）
映画みたら、あおいちゃんでもよかったなと思えたけど。
演技力って大事。
最後に馬締演じる松田さん。
挙動不審な演技がよかったです。笑
でも数年後の、ふつうのサラリーマンが板についた馬締は
あまちゃんのミズタクに見えてしょうがなかったです、、、笑
また観よう。
そして原作、早く文庫化してくださーい。
（ちなみに映画観たあと図書館で借りて読み返しました。）
