ドラマも大好きだったし、原作も面白かったので気にはなっていたのだけど
評判がいまいち良くなくて、借りるまではいかなくて。
そしたらお正月の深夜にやっていたので、録画しておいてこの間観てみました。
いろんな方がレビューなどで書かれてましたが
やっぱあれだけの長編小説を映画に納めるのは無理があったなと。
原作読んでない、ドラマも観てない人には理解できないんじゃないかなあ。。
そして二人を追う笹垣が微妙。
質屋の主人が殺された事件自体は追っていたけど
（他の捜査もしつつ）
そんなに、桐原亮司と唐沢（西本）雪穂に執着していた描写あったかな。
ドラマではもうしつっこいくらいに二人を追って、二人の前に現れて・・だったんですが。
恐ろしいくらい美しい少女（雪穂）と暗い目をした少年（亮司）が気になってるシーンは
あったけれど。
でも時代背景とかはドラマより原作に忠実でしたね。
大阪じゃなくて埼玉だったけど、原作の大阪、生野区の猥雑な感じ？は出てたし。
そして亮司と雪穂が会わないのも。
役者さんについては、堀北真希の雪穂はたぶん、原作に忠実な気がする。
綾瀬はるかの方が好きだったけれど、あのミステリアスで何を考えてるか
全然わからない感じは掘北さんのがよかったかな。
高良くんも亮司に合ってた。そして彼は何となくわるいことをしてる役が似合う。笑
笹垣は微妙な人間像だけど、船越さんも静かな凄みがあってよかったと思う。
ドラマの武田鉄矢みたいな、ラスボス的な恐ろしさはないけれど。
戸田恵子の、亮司の母役もよかったなあ。
ドラマの麻生さんみたいな狂気はなかったけれど、夫の死とか
息子に出て行かれたとか、いろいろなことを乗り越えて
きちんと生きてる感じが好きだった。
で、まあこれはこれでいいのかなーと観ていたら
ラストがねえ・・・・
雪穂のブティックのオープン前日に、亮司が自殺しようとしてるんだけど
それを止めるよう説得するシーンで、笹垣が
「お前の父親になりたい」みたいなこと言うのが安っぽくて嫌だった。
原作は忘れちゃって今読み返してるところなんだけど、ドラマは
笹垣が亮司の罪状を全部読み上げるんだったかな。
で、お前のことは全部見てる。ちゃんと見てるから、っていうところで
亮司がちょっとほっとしたような顔をしていて
（ドラマの亮司は罪を償おうと雪穂にいつも言ってたからかな）
そこがすごく好きだったのに。
がっかりだった。
でもって、これは山形のテレビ局がわるいのかもしれないけれど
エンディングのテーマソングがかからなくて、めちゃくちゃ消化不良な感じ・・・
どんなアレな映画でも、エンディングかかるとすべて丸く収まる感があるのにー・・・・
ほんとがっかり。。。。
ということでただいま原作読み返してます。
原作おもしろい。
ドラマもまた観たいな。
でもドラマは養母を殺すところが辛くてな・・・
（そこがなかったのがすごくよかった。）
あと笹垣の同僚刑事が殺されるところも辛くてな・・
（それもなかった。）
