『予定日はジミー・ペイジ』
昨日読み終えた。病院で。
子供はたぶんもう作らないと思うけど、
これを読んだら欲しいなあなんて思った。
ま、作らないけど。
子供ができてめでたいのかめでたくないのか
よくわかんないよっていう主人公がすごく好きだった。
出来てから、お腹を出てゆく時までの主人公の葛藤が、
お腹に赤ちゃんがいるわけでもないのに
何だかよくわかったような、そんな本。
説明にもなんにもなってないなあ(笑)
この本には思い出がある。
ハードカバーで出版された頃、私は本にまつわる仕事をしてて
よく売れそうなものを調査をしてた。
まあ、ただの古本屋店員だったんだけど。
角田さんの本が好きだからというのもあるけど、
主人公が子供の命名辞典を見るより先に、出産予定日は
有名人で言えば誰の誕生日だろう、と調べるのが
何だか面白くって、これは売れるような気がする、と
売れるであろうリストに入れといた。
すごく好きな仕事だったのに、半年しか続かなかった。
私の性質と、その仕事の環境は
今考えても、どう考えても辞めてもしょうがないだろうと
思える環境であったけど
ずっと続けていたらどんなに楽しかったろうかと思う。
今でも。
まあ嫌な業務もあったんで、それを思うと
今でもぞっとするんだけど・・・
今は仕事を探してるところだけど、もうあんな仕事には
めぐり合えないだろうなあ。
自分で開業でもしない限り。
妙に思い出に残ってる本だから、この本を読んだら
いろいろ思い出してしまった。